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by PFart

現代アート/『インシデンタル・アフェアーズ』

『インシデンタル・アフェアーズ-うつろいゆく日常性の美学』
2009.3.7-5.10(訪れた日:4.17)
サントリーミュージアム天保山
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こちらの美術館に来るのは初めてだった。JR大阪環状線の弁天町という駅から、地下鉄に乗り換えて、大阪港駅を降りると徒歩10分ほどで、辿り着いた。久々に見る海。いいところだった。

このサントリーミュージアム天保山で、本格的な現代アート展が開催されるのは今回が初めてだそう。



聞いた話によれば、東京オペラシティギャラリーの学芸員だった人が、5年くらい前にサントリーミュージアムにやってきたらしく、その人の尽力で、今回の展示が実現したとか。

充実した展示だった。作品ごとに、うるさくない程度にキャプションがついているので、初心者にもとっつきやすかったし、「日常性の美学」とタイトルが付けられてるだけあって、生活に近い感じのものが多く、親近感が持てた。

良かったのは、横溝静さんの『ストレンジャー』という写真のシリーズ。見知らぬ人の家のポストに、「○月○日○時にカメラをもってそちらを訪れます。撮影してもよければ、窓から外を見ていてください。あらかじめ設置したカメラで外から撮影します。だめだったらカーテンを閉めていてください。」という手紙を投函。OKだった人たちの窓ガラスごしの姿が写真になって展示されている。にこにこしてる人もいれば、緊張した面持ちの人、警戒心あらわにした人もおり、おもしろい。まるで自分が被写体の人たちと1対1で向き合ってるようで、どきどきもした。写真を撮る人と撮られるひとの関係性が微妙にずれていて、とても面白いなあと思った。

宮島達男さんの『MEGA DEATH』という作品。宮島さんと言えばデジタルカウンター。そんなに好きでもなくどっちかというと「よくわからん・・・」というほうだった。でも、この作品はほんとうに美しかった。スペースのある場所に足を踏み入れると、青いデジタルの灯りがすべて消え、2分30秒の暗闇が訪れる。ほんとうに真っ暗で、恐かったが、暗いので身動きがとれない。長過ぎる2分30秒。その後、徐々にデジタルカウンターが灯り始めたとき心底ほっとした。一つずつ点灯するさまが、ほんとにきれいで涙が出そうになった。「生まれる」っていうか、都市の再生というか、そんな感じ。これを見れただけでも、この展示に来た甲斐がありました。
作品写真、ここにあります↓
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/lecture.html

ほかに、さわひらきさんの映像も良かった。一緒に行った友人は田中功起さんの日用品がちらばっているインスタレーション『everything is everything』が気に入ったみたいだった。

帰りに、ミュージアムの中のカフェでケーキセットを食べた。窓からみる大阪の海がきらきらしてきれい。かなりいいロケーションだ。海の向こうに噂のゴミ処理場が見えた。ヨーロッパの変わった建築家が建てたというやつ。今度はあれを見に行きたいな。
by PFart | 2009-04-27 19:41 | ART/現代アート展